
2013年10月03日 更新
新聞でよく耳にしますが、世界でも類を見ないほど急速に進んだ少子高齢社会の日本において、社会保障制度の果たす役割は高まるばかりです。
社会保障制度とは、生活に困窮している国民に対して、**公的な責任において国民の**安心と**安定を支える給付を行うという制度です。
社会保障制度は、主に以下の3つからなります。
社会保障制度を、いくつかの点から分類して考えることができます。
(1) 社会保険と社会扶助
介護保険は、この分類でいくと****社会保険に分類されます。
では、介護保険も含めた社会保険について、もう少し詳しく見ていきましょう。
どうですか、紛らわし名前が多くて大変ですが、社会保険は更に以下のように分類できます。あわせて覚えておきましょう。
では、介護保険は以上の分類では何に入るのでしょうか。
介護保険は、被保険者要件に住所地に関するものがあるように****地域保険に分類され、保険給付の支給要件が加入期間とあまり関係がないため****短期保険に分類されます。
(2) 現物給付と金銭給付
介護保険は、この分類でいくと****現物給付に分類されます。介護保険では金銭給付を法定代理受領方式により実質的に現物給付としていることによるものです。
社会保障制度とは、生活に困窮している国民に対して、**公的な責任において国民の**安心と**安定を支える給付を行うという制度です。
社会保障制度は、主に以下の3つからなります。
制度 | 内容 | 具体例 |
****社会保険 | 年金・医療・福祉分野を主として、強制加入の保険制度 | 医療保険年金制度介護保険など |
****社会福祉 | 生活が不自由な人に、公的な支援を行う制度 | 社会福祉、児童福祉、障害者福祉、高齢者福祉 |
****公的扶助 | 生活困窮者に、最低限の生活を保障し自立を助ける制度 | ****生活保護 |
政府の社会保障制度の定義は、上記の3つに加えて保健医療・公衆衛生を含めて4つとしていますが、基本テキストの執筆者はこの点に批判的です。試験対策上は上記3つを社会保障制度と考えればいいですが、異なる考えがあることも頭の中に入れておくといいでしょう。
社会保障制度を、いくつかの点から分類して考えることができます。
(1) 社会保険と社会扶助
介護保険は、この分類でいくと****社会保険に分類されます。
種類 | 特徴 | 主たる財源 | 制度の具体例 |
社会保険 | **保険を用いて給付を行う | *****社会保険料 | ****医療保険 介護保険 年金保険 雇用保険 ****労災保険 |
社会扶助 | 保険を用いずに給付を行う | ******租税(公費) | ****生活保護 児童福祉 障害者福祉 高齢者福祉 社会手当 |
では、介護保険も含めた社会保険について、もう少し詳しく見ていきましょう。
社会保険の種類 | 保険事故 | 主な給付 |
**医療保険 | 業務外の事由による疾病、傷病 | 医療サービス |
**介護保険 | 要介護状態・要支援状態 | 介護サービス |
**年金保険 | 老齢、障害、死亡 | 年金 |
**雇用保険 | 失業等 | 所得保障や再就職促進のための手当等 |
**労災保険 | 業務上の事由による疾病、傷病、死亡等 | 医療サービスや所得保障 |
どうですか、紛らわし名前が多くて大変ですが、社会保険は更に以下のように分類できます。あわせて覚えておきましょう。
観点 | 内容 |
区域・領域による分類 | 被用者や自営業者を対象とする****職域保険と、それ以外の****地域保険。 |
被保険者の種類による分類 | 使用関係があるのが*****被用者保険、ないのが******自営業者保険。職域保険を更に分類したもの。 |
加入及び給付期間の長短や保険財政による区分 | 比較的短期な****短期保険と****長期保険。期間に明確な基準があるわけではない。 |
では、介護保険は以上の分類では何に入るのでしょうか。
介護保険は、被保険者要件に住所地に関するものがあるように****地域保険に分類され、保険給付の支給要件が加入期間とあまり関係がないため****短期保険に分類されます。
介護保険が、短期保険に分類されているのは、期間による分類ではなく保険財政による分類です。短期とか長期とかの言葉の意味にこだわって覚えると、かえって分かりにくくなります。短期保険という専門用語の付け方もあまり良くないので、ここは割り切って覚えましょう。
(2) 現物給付と金銭給付
介護保険は、この分類でいくと****現物給付に分類されます。介護保険では金銭給付を法定代理受領方式により実質的に現物給付としていることによるものです。
種類 | 特徴 | 備考 |
**現物給付 | サービスや物を給付する | 福祉サービスと医療サービスに分類できる |
**金銭給付 | 金銭で給付する | 所得の保障が主な目的 |
以上見てきたように、社会保障制度の中で社会保険の1つとして介護保険の位置づけが分かったと思います。
それでは、今度は介護保険の中身を見ていきましょう。
まずは、介護保険の目的です。これが出発点です。次は、介護保険法第1条の文言そのままですが、重要キーワードを中心にしっかり理解しておきましょう。
この法律は、**加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により*****要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等について、これらの者が**尊厳を保持し、その有する能力に応じ**自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の****共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の****保健医療の向上及び**福祉の増進を図ることを目的とする。
しかし、法律の条文は長い。これだけ文が長いのに句点は一つ。
それでは、今度は介護保険の中身を見ていきましょう。
まずは、介護保険の目的です。これが出発点です。次は、介護保険法第1条の文言そのままですが、重要キーワードを中心にしっかり理解しておきましょう。
この法律は、**加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により*****要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等について、これらの者が**尊厳を保持し、その有する能力に応じ**自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の****共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の****保健医療の向上及び**福祉の増進を図ることを目的とする。
しかし、法律の条文は長い。これだけ文が長いのに句点は一つ。
介護保険法に限らず法律の条文の第1条は、その法律の趣旨や目的が書かれていることがほとんどです。ここが原点ですので、しっかり理解しておかないと、以降の学習で間違った方向に理解が進む可能性があり遠回りです。
介護保険で、まず問題になるのはどのような場合に保険給付が行われるか、ということです。
たとえば、あなたが生命保険に入るとしても、どんな場合に保険金が支払われるか気になりますよね。
一般に、保険給付が発生する(保険給付を保険者が行わなければいけなくなる)事実を保険事故といいます。
介護保険における保険事故は、被保険者が*****要介護状態又は*****要支援状態になることです。
保険事故による行われる保険給付について、以下の配慮すべきとされています。
(1) 保険給付は、要介護状態等の**軽減又は悪化の防止に資するよう行われるとともに、**医療との連携に十分配慮して行われなければならない。
(2) 保険給付は、被保険者の心身の状況、その置かれている環境等に応じて、被保険者の**選択に基づき、適切な保健医療サービス及び福祉サービスが、多様な事業者又は施設から、***総合的かつ***効率的に提供されるよう配慮して行われなければならない。
(3) 保険給付の内容及び水準は、被保険者が要介護状態となった場合においても、可能な限り、その***居宅において、その有する能力に応じ********自立した日常生活を営むことができるように配慮されなければならない。
たとえば、あなたが生命保険に入るとしても、どんな場合に保険金が支払われるか気になりますよね。
一般に、保険給付が発生する(保険給付を保険者が行わなければいけなくなる)事実を保険事故といいます。
介護保険における保険事故は、被保険者が*****要介護状態又は*****要支援状態になることです。
保険事故による行われる保険給付について、以下の配慮すべきとされています。
(1) 保険給付は、要介護状態等の**軽減又は悪化の防止に資するよう行われるとともに、**医療との連携に十分配慮して行われなければならない。
(2) 保険給付は、被保険者の心身の状況、その置かれている環境等に応じて、被保険者の**選択に基づき、適切な保健医療サービス及び福祉サービスが、多様な事業者又は施設から、***総合的かつ***効率的に提供されるよう配慮して行われなければならない。
(3) 保険給付の内容及び水準は、被保険者が要介護状態となった場合においても、可能な限り、その***居宅において、その有する能力に応じ********自立した日常生活を営むことができるように配慮されなければならない。
社会保障費は、毎年約1兆円ずつ増えています。政府としても限られた予算の中で、いかに効果的に介護保険を運用しているか必死です。「医療から介護へ、施設から在宅へ」が、現在政府で行っている社会保障制度改革の方向性です。介護保険制度を学習するにあたって、この方向性をしっかり意識しておく必要があります。