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介護保険制度以前の制度

2013年10月01日 更新

介護に限らず、世の中の仕組み(制度設計)を考えるとき、過去の歴史を顧みることは未来像を描くヒントを得ることになります。
これまで、高齢者を支えてきた制度としては、大きく分けて**福祉**医療があります。

この他にも、高齢者の雇用を支える「高年齢者雇用安定法」や、高齢者の居住を支える「高齢者住まい法」がありますが、これらは別の機会に取り上げることにしましょう。


それでは、福祉と医療という観点から、簡単に年表で整理してみましょう。
高齢化率 制度
1963年 約6% *****老人福祉法制定
1973年 約7% 老人福祉法による老人医療無料化
1982年 約9% *****老人保健法制定
1990年 約12% 老人福祉法が一部改正(福祉サービスの実施主体を市町村に)
1997年 約15% 介護保険法制定 (2000年施行)
2006年 約20% 老人保健法に代わり********高齢者医療確保法を制定
2013年 約24% 現在

まず、老人福祉の制度について見ていきましょう。
介護保険制度以前の福祉行政では、1963年に制定された*****老人福祉法が大きな役割を担ってきました。
当時は、高度経済成長期で高齢化率が今の4分の1だった時代、老人福祉は今ほど重要視されておらず制度も不十分で、利用者にとっては使いにくいものでした。

老人福祉制度下では、ホームヘルプサービスやデイサービスが****措置制度によって提供されてきましたが、その特徴を覚えておきましょう。

(1) 福祉サービスを利用する権利が十分に保障されておらず、措置制度下の*****反射的利益にすぎないと考えられていた。
(2) 行政が福祉サービスの内容を決めるため、利用者が望むサービスを受けられなかった。
(3) 福祉サービスを利用する際、行政による****所得調査が行われるため、利用者に*****心理的抵抗がある。
(4) 行政が主体となってサービスを提供するため、****市場原理が働きにくい。
(5) ******中高所得者層に対する利用者負担が重い。

反射的利益って分かりにくい表現ですが、通常の権利と区別して、権利として法律上直接保護されない利益のことです。例えば、あなたが市役所の隣に住んでいたとします。でも、市役所が古くなって遠くに移転したとします。おかげで市役所に行くのに不便です。これを裁判に訴えて元の場所に戻せと言えるか、常識的に考えても言えませんよね。法律上の権利として認められていたわけではなく、市役所が隣にあったから利益を得ていただけです。反射的利益の場合、裁判所に訴えても、却下判決(いわゆる門前払い)になるだけです。


老人福祉法は今でも存在しますが、福祉行政では、老人保健法、介護保険法が優先適用され、老人福祉法はこれらの法律に規定がない場合にのみ適用されます。これを一般法(老人福祉法)と特別法(老人保健法、介護保険法)の関係といいます。おそらく、試験には出ませんが参考までに。

老人福祉制度を理解したところで、次は、老人医療制度について見ていきましょう。

時は、1973年。高齢化率が低く高度経済成長期の中にあって財政も豊かでした。
老人医療では早期治療などを目的として、老人福祉法による老人医療無料化が行われました。うらやましい時代ですね。
しかし、それから10年が経過しようとした1982年に、無料によるモラルの低下や財政負担の増加が懸念され、新たに*****老人保健法が制定され、ここに老人医療制度が本格的に整備されることになりました。

老人保健法では、下記の背景から医療機関が介護を担ってきた側面があります。
(1) 老人医療は、福祉よりも医療の方が、****供給体制が整っていた。
(2) 福祉施設よりも医療施設の方が、中高所得者層に対する*****利用者負担が軽くなる傾向がある。

しかし、医療機関は医療をするところであって、介護を担うのはおかしいですよね。当然、以下の問題が出てくることなります。
(1) → 社会的入院 ←が多く生まれ、医療が不適切非効率的に使われることで、医療費が増大した。
(2) 食堂や浴室がない病院があるなど、高齢者の***住環境として不適切なことが多い。

社会的入院とは、自宅に戻っても十分な介護を受けられないため、特に医療を必要としないにもかかわらず介護の代わりに入院を選択することです。
これまで、老人福祉制度を担う老人福祉法と、老人医療制度を担う老人保健法を別々に見てきましたが、介護という点から見ると、これらが別々に分かれているのは不便です。

例えば、訪問看護を受けようとすると医療機関に出向かなければなりませんし、訪問介護を受けようとすれば市町村の窓口に出向かなければなりせんでした。これが、縦割り行政の弊害です。

また、老人医療制度のところで触れた通り、中高所得者層が利用者負担(金銭的問題)の点から、介護サービスを福祉で受けるべきところを医療で受けているという面も見逃せません。これを*****社会的入院といいましたね。

そこで、両者をうまく融合し新たな枠組みを作ろうという機運が生まれました。
それが、*****介護保険法による介護保険制度です。

前置きが長くなりましたが、時代的背景が理解できたところで、この試験のメインテーマである介護保険制度について、これから学習していくことにしましょう。
 
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